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コラム

異メーカーへの交換は可能?ナショナル製マルチエアコンからの買い替え成功ガイド

「家のマルチエアコンが壊れた。メーカーは懐かしの『National(ナショナル)』。 後継機種を探そうとしたけれど、今のパナソニック製だと値段が高いし、納期も遅い……」 「できれば評判の良いダイキンや、掃除が楽な三菱電機に替えたいけれど、メーカーが違うと工事できないの?」

築20年前後のマンションや戸建てにお住まいの方から、このような相談が急増しています。 Nationalブランドのエアコンは2008年に終了しており、現在稼働しているものは全て15年〜20年選手。まさに故障ラッシュの時期を迎えています。

結論から申し上げますと、National製のマルチエアコンから、ダイキンや三菱電機など「他メーカー」への交換は可能です。 配管や電線をそのまま再利用し、メーカーの壁を越えてリニューアルすることは、技術的に全く問題ありません。

今回は、古いNational製マルチエアコンをお使いの方が、メーカー選びの自由を手に入れるための「買い替え成功ガイド」をお届けします。

「メーカーを合わせなきゃダメ」は迷信です

量販店などで「配管を再利用するなら、同じメーカーじゃないと合いませんよ」と言われることがありますが、これは半分正解で、半分間違いです。

確かに、メーカーごとに機械の接続口のサイズが違うことはあります。 しかし、壁の中に埋まっている「冷媒配管(銅管)」自体は、JIS規格で決まった共通サイズです。National専用の特殊なパイプを使っているわけではありません。

そのため、接続口のサイズを合わせるための「変換アダプタ(異径ジョイント)」や、配管内の汚れを落とす「洗浄技術」さえあれば、どのメーカーのエアコンでも接続可能なのです。

Nationalからの交換でチェックすべき「3つの壁」

ただし、National製ならではの注意点もいくつかあります。これらをクリアできるかどうかが、他メーカーへ乗り換えられるかの分かれ道です。

1. 「信号線」の本数(2芯か3芯か)

エアコンは室内機と室外機の間で「電線(信号線)」を使って通信しています。

  • 現在の標準: 3本の線(3芯)
  • 古いNationalの一部: 2本の線(2芯)

もし、ご自宅の配管に通っている電線が「2本」しかなく、壁の中で追加配線もできない場合、標準的な3芯のエアコン(ダイキンや三菱の現行機種)は取り付けられません。 この場合、「2芯対応」の特殊なリニューアル用機種(日立の一部モデルなど)を選ぶか、露出配線で電線を引き直す必要があります。

2. 配管サイズの不一致(2分4分問題)

Nationalの古い大型機種では、配管の太さが現在主流のサイズと異なる場合があります。

  • 今の主流: 細い管(2分)+ 太い管(3分)
  • 古い機種: 細い管(2分)+ もっと太い管(4分)

この場合、「異径ユニオン」という変換部材を溶接して、パイプの太さを今の機械に合わせてあげる加工工事が必要です。 これは技術力のある職人なら朝飯前の作業ですが、経験の浅い業者だと「サイズが合わないので無理」と断られてしまいます。

3. 電源電圧の違い

National時代は「単相200V」が主流ですが、稀に特殊な電源を使っていることがあります。ブレーカーの交換や電圧切り替え工事で対応可能ですが、事前に配電盤のチェックが必要です。

メーカーを変えるメリットは絶大!

これらのハードルを越えてでも、他メーカーに乗り換えるメリットは大きいです。

  • ダイキンに交換: 耐久性が高く、冷暖房能力が強力。洗面所やキッチンなどの小部屋にもエアコンを設置できる「ココタス」が選べるようになります。
  • 三菱電機に交換: 「はずせるボディ」で、自分でお掃除が簡単。センサー機能(ムーブアイ)で快適性が向上します。
  • 日立に交換: 2芯などの古い配線に対応したモデルがあり、工事費を抑えられる可能性があります。

「Panasonic(旧National)の後継機」という選択肢に縛られず、「今の生活スタイルに合った機能」で選ぶことができるのです。

成功の秘訣は「現地調査」での型番確認

 

「うちは他メーカーに替えられるの?」と気になったら、まずは室外機の銘板シールを見て、型番を控えてください。

  • 配管のサイズ
  • 電源の種類
  • 冷媒ガスの種類(R22など)

プロの業者は、この型番を見るだけで「ああ、あの時代の機種ですね。それならダイキンのこの機種で配管再利用が可能です」と即答できます。

まとめ:Nationalユーザーよ、自由になろう

「古いNationalだから、純正品しか付かない」と諦める必要はありません。 適切な部材と工事技術があれば、最新の省エネ機種へ、メーカー問わず自由にアップグレードできます。

当店では、National製マルチエアコンからの「異メーカー交換工事」の実績が多数ございます。 「量販店で断られた」「Panasonic以外も検討したい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。お客様の家の配管状況に合わせた、ベストな選択肢をご提案します。

この記事の著者
エアコン総合アドバイザー 上田 雄一郎

エアコン総合アドバイザー / 空調設備士

上田 雄一郎

空調業界で10年以上のキャリアを持つ。エアコンの機種選定に関する相談から、難易度の高い設置工事、急なトラブルへの修理対応までをワンストップで手掛ける「現場を知り尽くした」専門家。これまでに施工・修理した台数は累計1,500台を超え、個人の住宅から店舗まで幅広く対応。単に機器を取り付けるだけで無く、住宅構造や電気効率を考えた「10年後も後悔しない設置」を信念としている。現在はその経験を活かし、失敗しないエアコン選びのコツを発信中。