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コラム

ALC外壁(ヘーベル板)へのエアコンビス打ちはNG?正しいアンカー強度の確保方法

「ヘーベルハウス(ALC住宅)に住んでいるけれど、数年前に付けたエアコンの配管カバーがグラグラしている」 「外壁に室外機を壁掛けしたいと言ったら、ハウスメーカーに『普通の業者じゃ無理です』と止められた」

ALC(軽量気泡コンクリート)外壁は、断熱性と耐火性に優れた素晴らしい建材ですが、エアコン工事においては「ビス(ネジ)が効かない」という致命的な特徴を持っています。 普通の木造住宅感覚で、外壁に直接ビスを打ち込むと、まるで軽石や硬いスポンジにネジを刺したようになり、手で引っ張っただけで「スポッ」と抜けてしまうのです。

最悪の場合、強風で配管カバーが吹き飛んだり、室外機が落下したりする事故に繋がります。

今回は、ALC(ヘーベル板)の特性を知らない業者がやりがちな「施工ミス」と、強度をガッチリ確保するための「正しいアンカー固定術」について解説します。

なぜALCに「普通のビス」はNGなのか?

ALCはコンクリートの一種ですが、内部に無数の気泡(空気の穴)を含んでいます。 そのため、普通のビスをねじ込もうとすると、その回転力で内部のコンクリート組織が粉々に砕け、ネジ穴が「バカ穴(スカスカの状態)」になってしまいます。

施工直後は摩擦で止まっているように見えますが、エアコンの振動や風雨の影響を受けると、すぐに緩んでしまいます。 「コーキング(接着剤)を塗ってビスを打てば大丈夫」という業者もいますが、それは一時しのぎに過ぎず、数年後には必ず剥がれてきます。

【室内機・配管カバー】正しい強度の出し方

では、どうすれば抜けないように固定できるのでしょうか? 正解は、「ALC専用のアンカー」を使用することです。

室内機(背板)の固定

室内機は10kg以上の重さがあります。これを支えるためには、「フィッシャープラグ」などの樹脂プラグや、ALC専用の金属アンカーを使用します。 これらは、壁の中で「傘のように開く」か「四方に食い込む」ことで、抜けようとする力に抵抗します。 プロは、さらに「ボードアンカー」を併用したり、下地(鉄骨や木材)がある場所を探して長ビスを打たりして、二重三重の安全策を講じます。

配管カバー(スリムダクト)の固定

外壁の配管カバーを留める際も、短いビスを打つだけではNGです。 「ALC専用プラグ(樹脂製)」を先に壁に埋め込み、そこにビスを打つことで、強固な保持力を発揮させます。 手で揺すってビクともしない強度がなければ、台風の日にカバーごと飛んでいってしまいます。

【室外機壁掛け】最強の「ITハンガー」

最も難易度が高いのが、ALC壁に重い「室外機(30kg以上)」を壁掛け設置する場合です。 この場合、プラグ類では強度が足りません。

使用するのは「ITハンガー(中空壁用アンカー)」などの特殊ボルトです。

  • 壁を貫通させてボルトを通す。
  • 壁の内側(中空部分)で、金属のプレートが「パタン」と倒れてストッパーになる。
  • 壁を挟み込む形で締め付ける。

この構造により、壁そのものが崩壊しない限り絶対に抜けない強度を実現します。 これを施工するには、壁の厚みや中空構造を熟知している必要があります。

忘れてはいけない「防水処理」の鉄則

ALC工事で、強度と同じくらい重要なのが「防水」です。 ALCは「吸水性」が高く、水に弱い素材です。もしビス穴から雨水が侵入すると、内部の鉄筋が錆びて膨張し、壁が爆裂(コンクリートが割れて剥がれ落ちる現象)してしまいます。

これを防ぐために、以下の工程が必須です。

  • 穴あけ直後のコーキング: プラグやビスを打つ前に、穴の中にコーキング材を充填する。
  • ビス頭のコーキング: 打ち込んだビスの頭の上から、さらにコーキングを盛って蓋をする。

ここまで徹底して初めて、ALCの寿命を守ることができます。

まとめ:「ヘーベルハウス施工」を謳う業者を選ぼう

ALCへの施工は、知識がないと家を壊す行為に等しいです。

  • 普通のビスを使おうとしていないか?
  • 「ITハンガー」や「専用プラグ」などの用語を知っているか?
  • ビス穴の防水処理を約束してくれるか?

これらを確認してください。 当店では、ヘーベルハウスをはじめとするALC住宅の施工実績が豊富にあり、専用のアンカー部材も常備しております。「他店で断られた」「壁に穴を開けるのが不安」という方は、ALCの特性を知り尽くした当店にぜひお任せください。

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