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コラム

ダイキン「うるさら」は隠蔽配管に設置できない?加湿ホース問題の解決策

「リビングのエアコンは、奮発してダイキンの最上位モデル『うるさらX』にしよう!」 そう決めて量販店に行ったら、販売員さんや下見に来た業者さんにこう言われてしまった経験はありませんか?

「お宅は隠蔽配管(いんぺいはいかん)なので、うるさらは取り付けできません」

「えっ、天下のダイキンなのに付かないの?」「隠蔽配管だと高性能エアコンは諦めなきゃいけないの?」とショックを受けられたかもしれません。 実は、この「うるさら隠蔽配管NG問題」は、エアコン業界では非常に有名なハードルなのです。

しかし、諦めるのはまだ早いです。 「なぜ付かないのか」という理由を正しく理解すれば、「設置する方法」や「代わりとなる最適な選択肢」が見えてきます。

今回は、ダイキン「うるさら」が隠蔽配管で敬遠される理由と、それを乗り越えるためのプロの解決策を解説します。

なぜ「うるさら」だけ断られるのか?犯人は「ホース」

通常のエアコンと「うるさら(Rシリーズ)」の最大の違い。それはダイキン独自の機能である「加湿・換気」のための「加湿ホース」がついていることです。

普通のエアコン工事では、以下の3つを配管の束にして壁に通します。

  • 冷媒管(2本)
  • ドレンホース(排水管)
  • 電線

しかし、「うるさら」の場合、これに「極太の加湿ホース(直径約30〜35mm)」が追加され、合計4つの管を通さなければなりません。

隠蔽配管の「穴」は狭すぎる

壁の中に配管を通すための穴(スリーブ)や、壁内のスペースは、通常「普通のエアコン(3つの管)」がギリギリ通るサイズで設計されています。 ここに、さらに太い加湿ホースを押し込もうとしても、物理的にスペースが足りず、入らないのです。 これが、「隠蔽配管には付きません」と即答されてしまう最大の理由です。

解決策①:壁に「新しい穴」を開けて設置する

もし、あなたが「どうしても『うるさら』の加湿機能を使いたい!」と強く望むなら、隠蔽配管ルートを諦め、「露出配管(ろしゅつはいかん)」に切り替えるのが唯一の物理的な解決策です。

  • 方法: 隠蔽配管の穴の近くに、新しく「うるさら専用の穴」を開けます。
  • メリット: 加湿・換気機能を100%発揮できます。
  • デメリット: 外壁に配管カバーが見えるようになります(隠蔽ではなくなる)。

「せっかくの隠蔽配管なのに見た目が……」と思われるかもしれませんが、最近は外壁の色に合わせたスリムな化粧カバーで目立たなくすることも可能です。

解決策②:「うるさら」以外の「高機能モデル」を選ぶ

実は、これがプロとして最もおすすめする現実的な解決策です。

お客様が「うるさら」を選んだ理由はなんでしょうか? 「一番いいやつだから」「省エネ性能が高いから」「暖房が強いから」という理由であれば、わざわざ「うるさら(Rシリーズ)」にこだわる必要はありません。

ダイキンには、「うるさら」とほぼ同等の冷暖房性能・省エネ性能を持ちながら、加湿ホースがない(=隠蔽配管にすんなり入る)「Aシリーズ(AXシリーズ)」というラインナップが存在します。

シリーズ特徴
Rシリーズ(うるさらX)加湿・換気あり。配管が太い。隠蔽配管NGが多い。
Aシリーズ(AXシリーズ)加湿なし。配管は通常サイズ。隠蔽配管OK!

「加湿は加湿器を使えばいいや」と割り切れるなら、Aシリーズを選ぶことで、壁を壊すことなく、最高クラスの快適な空調ライフを手に入れることができます。

【注意】「加湿ホースを切って取り付ける」はNG!

稀に、「加湿ホースを接続せずに(または切断して)、普通のエアコンとして取り付けますよ」と提案する業者がいますが、これは絶対におすすめしません。

  • 機能の無駄遣い: うるさらの本体価格には「加湿機能」のコストが含まれています。使えない機能に数万円多く払うことになります。
  • エラーのリスク: 機種によっては、ホースが正しく接続されていないとエラーが出たり、内部乾燥運転が正常に働かなかったりする可能性があります。
  • メーカー保証外: 正規の施工方法ではないため、故障時にメーカー保証が受けられないリスクがあります。

隠蔽配管で加湿機能を使わないなら、最初から「加湿機能のないモデル」を買うのが正解です。

まとめ:買う前に「配管チェック」のご依頼を

「うるさら」は素晴らしいエアコンですが、隠蔽配管の住宅にとっては「高嶺の花」になりがちです。

  1. 壁に穴を開けてでも「加湿」が欲しいか?
  2. 加湿は不要だから、隠蔽配管のまま「高性能」なエアコンが良いか?

この優先順位を決めれば、自ずと正解は見えてきます。

当店では、現地調査で配管ルートを確認し、「うるさらが入るかどうかの判定」や、「Aシリーズなど他のおすすめ機種のご提案」を行っております。 「買っちゃってから付かないと言われた!」という悲劇を防ぐためにも、機種購入前の事前相談を強くおすすめします。

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