ワイドリビングに最適!マルチエアコンで「天カセ+壁掛け」を組み合わせる空調設計

「20畳以上の広いリビングにリノベーションしたいけれど、エアコンはどうしよう?」
「大きな壁掛けエアコンをドーンと付けると、せっかくのおしゃれなインテリアが台無しになりそう……」
広々としたLDK(リビングダイニングキッチン)は憧れですが、頭を悩ませるのが「空調計画」です。 広い空間を冷やすために業務用の大きなエアコンを付けたり、壁掛けエアコンを2台並べたりすると、見た目の圧迫感がすごく、運転音もうるさくなりがちです。
そこで、リノベーションや注文住宅の設計段階の方に強くおすすめしたいのが、マルチエアコンを使って「天井埋込型(天カセ)」と「壁掛け型」をミックスするという上級テクニックです。
今回は、室外機1台で異なるタイプのエアコンを操る、意匠性と快適性を両立した「空調リノベ術」をご紹介します。
なぜ「異種混合」が最強なのか?

マルチエアコンの最大の特徴は、「1台の室外機に対して、異なる種類の室内機を自由に組み合わせられる」ことです。 これを活用し、メインの空調とサブの空調で役割分担をさせます。
- メイン:天井埋込カセット形(天カセ)
役割: リビング全体のベース空調。天井に埋め込むので存在感が消え、4方向や2方向に風が出るため温度ムラができにくい。 - サブ:壁掛け形
役割: キッチンやダイニングなど、特定の場所のスポット空調。設置コストが安く、メンテナンスもしやすい。
この2つを組み合わせることで、「見た目はスッキリさせたいけど、暑がりの家族のために風も強くしたい」といったワガママな要望を叶えることができます。
【広さ・形状別】おすすめの配置プラン

具体的にどのような組み合わせが効果的なのか、よくあるLDKのパターンで解説します。
パターン1:20畳以上の「長方形ワイドリビング」
- 配置: 部屋の中央に「天カセ」 + 部屋の短辺に「壁掛け」
- 効果: 天カセで全体を包み込むように冷やしつつ、テレビ前などの「人が集まる場所」を壁掛けで素早くカバー。壁面のインテリアを邪魔しません。
パターン2:L字型リビング(リビング+キッチン)
- 配置: リビング側に「天カセ(4方向)」 + キッチン奥に「壁掛け」
- 効果: 料理中の熱気がこもるキッチンは専用の壁掛けで強力に冷却。リビング側は天カセですっきり見せ、モデルルームのような空間になります。
室外機1台のメリットは「庭」にも出る

広いリビングでエアコンを2台設置する場合、通常なら室外機も2台必要です。 しかし、マルチエアコンならメリットは絶大です。
- ベランダが広くなる: ウッドデッキやテラスが室外機で埋まることがありません。
- 外観がスマート: 家の正面に室外機がズラリと並ぶのを防げます。
導入前に知っておくべき「施工の条件」

この理想的な空調設計を実現するには、以下の条件が必要です。
- 天井裏のスペース(懐・ふところ): 天カセを埋め込むには、天井裏に20cm〜30cm程度の隙間が必要です。
- 配管ルートの設計: 隠蔽配管をきれいに隠すには、設計段階からの計画が必須です。壁が出来上がってからでは施工できません。
まとめ:空調も「デザイン」する時代
「エアコンなんて、最後に取り付ければいいや」と思っていませんか? 広いリビングにおいて、空調は照明と同じくらい重要な「インテリアの一部」です。
マルチエアコンで「天カセ+壁掛け」を組み合わせれば、ホテルのような快適さと、洗練された空間が手に入ります。
当店では、リノベーション業者様と連携し、図面段階からのコンサルティングを行っております。「今の図面で天カセが入るか見てほしい」という施主様は、ぜひお早めにご相談ください。





